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0から始める富貴蘭(http://fuukiran.hp.infoseek.co.jp/index.html

富貴蘭とはどんな植物?

 

1. 自然界での富貴蘭
   着生蘭である富貴蘭は、風通しが良く、木漏れ日があり、かつほどよい空中湿度のなかで、大木にくっついて(着生)生活しています。寄生(木の養分を奪って)しているわけではないので、雨が降ったとき以外、根はほとんど乾燥していて(白くなっている状態)、肥料もほとんど無い様な環境で育っています。(お近くの古い神社に、この写真の様に軒しのぶが生えてる環境が有るはずです。私は、軒しのぶを見る事が有っても、風蘭の自生を見た事はありません。中々無いんでしょうね。こんな感じと想像してください。)

   匿名希望さんより、風貴蘭自生地の写真を送付頂きました。ありがとうございます。
左の写真は、神社だそうですが、軒しのぶは、生えていない様ですね。(-_-;)
でも、イメージはつかめそうですね。木の表面がざらざらした、落葉広葉樹が多いのでしょうか?
注意!:お近くの神社等に風蘭が生えていても、決して取らないでください。やさしく毎年の成長を見守って行きましょう。

       
2. 富貴蘭の植え方・・・詳細は”富貴蘭の植え方”特集を参照ください。
   風通し良く植える為、写真の様に鉢から盛り上がる様な大きさの水ごけで出来た玉を作って、その上に富貴蘭を乗せるような、植え方が一般的です(育ちも良いです)。風通しを良くする為に、水ごけで玉を作る時、そば打ち棒の様な太さの棒に、水ごけを中が空洞になるように巻いて、その上に風貴蘭を乗せ鉢に植える方法もあります。(保湿性の高い鉢に植える場合は、この植え方をします。)

   鉢は、通気性のよいもの(素焼き等)がよいです。渇きすぎもよくないのですが、多湿が続くと、苔やカビが生えて通気性が悪化し、根の成長が抑制されます。
 又、根が栽培中に水ごけから飛び出してきますが、これは元気のよい証拠です。(ただし、後述の理由で植え換え時は、水ごけ内に全部入れた方が無難です。)

       
3. 富貴蘭の置き場
   冬を除き、基本的には、風通しのよい日陰がよいです。
特に、日焼けには注意してください。特に残暑の直射日光を長時間当ててしまった場合、運がよければ葉が日焼けする程度ですが、最悪の場合、根も日焼けしてしまいます。(夏場は、日陰でも、秋になると日の傾きによって、日光があたる場合がありますので、注意してください。)
根が日焼けすると、植物が吸水することができないので成長が阻害されます。すべての根が日焼けしてしまった場合には、枯れてしまう事があります。その為、万一の事を考え、外に出た根を水苔で隠してあげる事をお進めします。

   冬は、日最低気温が3度を切らない内は、外においてもよいですが、それを切るようでしたら、室内に入れた方がよいでしょう。なお、冬場は水をほとんど吸収しないため、かなりの乾燥状態で過ごさせます。
元々室内において、乾燥させず過ごさせていると、冷害にも会いやすいので、一度低外気に当て、休眠させてから取り入れた方がよいでしょう。
 ちなみに、私は、12月ぐらい(最低気温約9度)まで、外で育て、その後3月までは高級品orお気に入りのみ室内に入れます。
静岡の冬は、最低気温が0度割ることがほとんど無いため、吹きっさらしにされても枯れる事は無いようです。
冬場、完全に水を切って、穴を空けて通風を良くしたスチロール箱に入れて冬を越させる方法も有ります。その場合、水を一度もやらないという話も聞きますが、実生の小苗の場合、水無しでは、水切れ等によるしおれが多すぎる為、難しいと思います。

夏姿

   休眠中は、根の先端までが真っ白となり、葉にしわがよって、色も悪く(赤っぽく)なりますが、我慢してください。
休眠中に水をやりすぎると、根が腐って春に全部の葉が落ちて枯れます。(風邪を引いたというそうです。)
又、室内の暖かいところに置いたまま(冬眠させず)、冬を迎えた場合、ちょっとした外泊等で低温or乾燥状態に会うと、葉が黄変して落下します。(同じ場所に置いてある冬眠中の富貴蘭は大丈夫でした。)

冬の根先

冬姿

       
4. 水やり
   冬以外は、たっぷりあげて、完全に渇いたら又あげるを繰り返す方法が良い様です。(実生小苗の場合は、乾燥している間が、短い方が成長が良いようです.…通風はよくしてください)
冬は、ほとんどあげなくて良い様です。(この加減は難しいですが、かなり渇き気味といった感じです)
   私は、バケツに水を汲んで、その中に浸し、全水ごけがたっぷり水を含むまで放置する方法とっています。かなりイレギュラーなケースだと思いますが、水ごけは、完全に渇くと水を吸いにくくなるので、この方法だとどんなに渇いていても、たっぷり水をあげる事ができます。
春〜秋は、週に1回のペースであげて、夏場のみ週2回水をあげます。(鉢の種類と植え方によって異なります。)
冬は、2週間に一度3秒のみ浸水、といった感じです。
 なお、肥料は必要ではありません。(かなり控えめにあげれば、成長促進になるのですが、柄物の場合、芸が消えたりする事があります。)通風のある環境と、新しい水ごけと、ほどよい水やりが、最も自然で富貴蘭の芸を楽しめる成長促進法でしょう。

       
5. 富貴蘭の四季
 
休眠時期(約10度を切ると休眠してきます。休眠とは葉・根の成長が止まり、根が先まで白くなったり、葉にしわが寄ることをいいます)です。温室内・暖かい室内で越冬させた時は休眠しない場合がありますが、徒長したり、冷害にあったりする為、休眠させた方が楽です。
成長期、まず根の成長(根先が茶色・緑・ピンク・赤色になります。)が始まり、その後、葉の成長、開花(6〜7月)となります。植え替えは、3月ぐらい(根の成長が始まる前)までに行います。

泥根

青根

ルビー根

 
成長休止期(根が白くなります。)、多湿に注意しましょう。
再び成長期:管理は春と同様です。11月ぐらいからは休眠の準備をしてください。(徐々に水やり回数を減らし、乾燥気味にする。)
       
6. 富貴蘭の楽しみ
   富貴蘭は、葉の芸(斑の入り方・斑の変化・葉の形)を楽しむものですが、同時に成長期の根先の色(物によってはきれいなピンク色となります。)や、花(花色・匂い)も楽しめるものです。
特に花は、かなり甘い様な強い芳香で、玄関に置いておくと、帰ってきた時に、香りが漂ってきます。(夕方が良く匂う様です。)
 楽しみ方は、人それぞれですが、種類を集めて楽しむ(コレクター的)、見栄えの良い姿に(木姿・株立て)する事を楽しむ(育てる方法を考える事を楽しむ)、新品種の作出、芸の追及(同じ品種でもいろいろな斑・形があるので、これらを集めたり育て方によって作出したりします。)等のいろいろな楽しみ方があります。
       
7. 富貴蘭の芸
 
@
   あまり派出だと成長も遅いし、子供が幽霊(葉緑素が無く育たない)になる事が多くなり、逆に地味だと青葉(並み)に戻る事が多く、中間がちょうど良いそうです。とはいえ、上柄から無地な小が出る事は少なく、殖やしたい人は地味目の最上柄を求めるのが良いそうです。
 この、青葉になって期待を裏切られた時と、おもいがけず斑が出てきた時のギャップが、縞斑人気の秘密なのでしょうか?
 
A 散り斑あるいは、散り斑縞
   斑あるいは葉緑素が霧状に入る為、完全な幽霊・青葉にはなりにくいようです。その為か、青葉に見える富嶽を育てていると、突然斑が出てくることがあります。(良く聞く言葉ですが、本当です。私も良く見ます。ただし、逆も真也、要注意です)
 柄の入り方によって、最上柄or上柄等と区別されますが、判断は人によって違う為、私の主観による分類を富嶽等の写真ページに記載して行こうと考えています。
   
B 覆輪
   縞より安定度高い。深覆輪(有名な富貴殿はこの斑性です。)は、見栄えがしますが、幽霊の子が出やすいそうです。やはり、覆輪種は、株立ちにした時に映える為、一鉢はほしいですね。(東出都は安くて丈夫です。)
     
C 虎斑・乗り斑
   安定度はかなり高い。黄虎斑は、紅葉のシーズン(11月頃)の直射日光に当てないとと、斑が出にくいです。
又、当てすぎると黄色だけになってしまい育ちが遅くなります.日加減が、成長速度と芸を左右するポイントです。
一方、白虎斑は、日加減に左右されず、育てやすいです。(日に当てすぎると日焼けしやすいです。)
     
D 葉変り(豆葉,獅子葉,ラシャ葉,のし芸,甲竜芸等)
   安定度が高い品種多い。豆葉種も1鉢は、ほしいですね。
   
E 花物
   安定度高い。赤花〜ピンク花or緑花or黄花があります。翠華殿のように湾曲した豆葉で、緑覆輪花といった多彩な芸を持つ種類も在ります。
洋蘭と交配した、いろいろな色の花が咲くものがありますが、草丈が大型になったり、花の匂いが無かったりする事が多い様です。
 
       
8. 芸の変化
   芸の安定度については、前述の通りですが、芸が変化して無芸になるのでなく、別の芸に変化する事があります。(白縞の貴母殿から、白覆輪の御剣が生まれるような変化です.)
芸の変化は、ある葉から突然にと言うより、子供が別物だったorたくさんの実生の中の1本がといった、非常に稀な変化のようです。
自分の持っている物から、世界に1本しかないような変化種が出ると嬉しいですね。
       
9. 富貴蘭の育て方ポイント(特に育てる事を楽しむ方に)
 
@ 水苔の通風を良くする為に、毎年(or毎春毎秋)植替えをする。
A 葉の長さを揃える為、根を大事にする。(日焼け・根腐れに注意)
B 葉の傾きを揃える為、常に太陽が同じ方向から当たるようにする。
 (正面を決めます。前後を決めないで育てると雑然とした姿になります。)
C 葉の長さを揃える為、肥料は与える場合は、薄く継続的に与える。
 (初めての方は、与えない方が良いでしょう。)
       
10. 最後に    
   初めて風蘭を育てた時、育て方のポイントを説明した本がほとんど無い為、冬の水やり(水やりの我慢)を覚えるまで、管理が楽なはずの冬に枯れる事が多く、理由がわからず悩んでました。私の苦労から得た注意点を出来るだけ記載しておきましたので、参考にになれば、幸いです。
 皆さんにとって、富貴蘭が、良い楽しみとなることをお祈りしています。

 


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